SELECT MIN(最小値)の基本構文
SQLのMIN関数を使うことで、その列の最小値を取得することができます。
MINの基本構文
SELECT MIN(列名) FROM テーブル名;
本記事では、MIN関数を使用した最小値を取得する方法を解説していきます。
また「userテーブル」には、次のようなデータが格納されていることを前提としています。
ID (id) ※PK | 名前 (name) | 住所 (address) | 年齢 (age) | 部署ID (department_id) |
1001 | 鈴木一郎 | 東京都 | 44 | 1 |
1002 | 佐藤次郎 | 埼玉県 | 32 | 1 |
1003 | 田中三郎 | 千葉県 | 24 | 2 |
1004 | 伊藤四郎 | 東京都 | 22 | 2 |
1005 | 斎藤五郎 | 東京都 | 35 | 4 |
最小値(MIN)の取得
「SELECT MIN(列名)」で、指定した列名の最小値を取得することができます。
次の例では、IDの最小値を取得しています。
■最小値(MIN)の使用例
SELECT MIN(id) FROM user;
■実行結果
+---------+ | MIN(id) | +---------+ | 1001 | +---------+
グループ内の最小値(MIN)を取得
GROUP BY句を用いてグループ化することで、グループ内の最小値を取得することができます。
次の例では、住所 (address)でグループ化し、同じ住所(※都道府県)内で一番年齢が若い人を抽出しています。
■GROUP BYを用いたMIN(最小値)の使用例
SELECT address, name, MIN(age) FROM user GROUP BY address;
■実行結果
+---------+----------+----------+ | address | name | MIN(age) | +---------+----------+----------+ | 東京都 | 鈴木一郎 | 22 | | 埼玉県 | 佐藤次郎 | 32 | | 千葉県 | 田中三郎 | 24 | +---------+----------+----------+
学習書の紹介
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作 (プログラミング学習シリーズ) [ ミック ] 価格:2,068円 |
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作
大好評のSQL定番入門書が改訂! SQLの書き方からアプリでの利用までしっかり学ぼう!
第2版では、解説・サンプルコードを最新DBのSQLに対応したほか、(PostgreSQLを例に)アプリケーションプログラムからSQLを実行する方法の解説章を新設。SQLの書き方だけはなく、アプリケーションでの利用方法までフォローします。
データベースを扱うアプリを作りたいが何から学習すれば良いかわからない、きちんとSQLを書けるようになりたい、現場で通用する基礎を身につけたい、という方におすすめの1冊です。