プログラミング PHP

【PHP入門】関数「function」の使い方

本記事では、PHPの関数 [function] について紹介します。

関数とは ?

関数とは、いくつかの処理をひとまとまりにしたものです。
機能を部品化するイメージで、その部品(関数)を使いまわすことができます。

関数には、処理を実行するための条件である「引数」(パラメータ)を渡すことができます。
そして、処理の実行結果を「戻り値」として返します。
※戻り値は必須ではありません。

複数の引数を指定する場合は「total($a, $b)」のようにカンマ区切りで指定します。
また引数を指定しない場合は「total()」のように記述します。

[関数の書き方 例]

function (関数名)(引数){
 ”関数内の処理・・・”
 ・・・
 return (戻り値)
}

関数の使用例

「total」という関数を作成しています。
 この関数では、配列の引数「$scoreList」の合算値を計算し、戻り値を設定しています。

<?php
 function total($scoreList) {
  $totalScore = 0;
  foreach($scoreList as $score) {
   // スコアを加算
   $totalScore += $score;
  }
  // 合計値を返却
  return $totalScore;
 }
 $scoreList = array(2,4,5);
 // 関数の実行
 $totalScore = total($scoreList);
 // 合計スコアを出力
 print("合計スコア: ”.$totalScore);
?>

[実行結果]

合計スコア:11

戻り値なしの関数

関数で戻り値を返す必要がない場合は、戻り値を指定する(returnを書かない)必要はありません。

[戻り値なしの関数例]

<?php
 function hello($str) {
  print("引数の値: ".$str);
 }
 // 関数の呼び出し
 hello("こんにちは");
?>

[実行結果]

引数の値: こんにちは

引数なしの関数

関数に渡す引数がない場合は、関数に引数を書く必要はありません。

[引数なしの関数例]

<?php
 function hello() {
  print("こんにちは");
 }
 // 関数の呼び出し
 hello();
?>

[実行結果]

こんにちは

型宣言

関数の引数(パラメータ)や戻り値に型を指定することができます。使用可能な型は以下の通りです。

データ型説明
int小数点がつかない数値(整数型)
float小数点がつく数値(浮動小数点数型)
booltrue(真) または false(偽)のどちらかの値を持つ(論理型)
string文字列
array配列
callableコールバック関数
クラス/インタフェースクラスやインタフェースのインスタンス
selfクラスと同じクラスのインスタンス。クラス内部でのみ使用可能
parentクラスの、親クラスのインスタンス。クラス内部でのみ使用可能
objectオブジェクト

引数に型を指定することができます。型を指定することで関数の引数に渡せる値を制限できます。

[引数の型宣言の例]

<?php
 function sample(int $val) {
  print("引数の値: ".$val);
 }
 // 関数の呼び出し
 sample(1);
?>

[実行結果]

引数の値: 1

PHPではある程度の型の違いは判断して、対処してくれます。

例えば「function sample(int $a)」のようにint型で定義している引数に対しては以下のように変換してくれます。

  • sample(1); →  int型なのでそのまま
  • sample("1"); → 数値に変換されます
  • sample(1.5); → 小数部分は切り捨てられ1となる(変換されます)
  • sample("あ"); → 数値に変換できないのでNG(エラーとなる)

PHPの関数(function)について紹介しました。PHPを学習されている方のお力になれれば幸いです。

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以上、PHP での 関数の使い方についての解説でした。

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