はじめに
Active Server Pages(ASP)は、マイクロソフトによって開発された、WEBページを動的に生成するサーバーサイドのスクリプト環境です。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、主要なウェブ開発プラットフォームとして広く使用されました。
ASPの概要と歴史
ASPは、1990年代後半にマイクロソフトによって開発されました。
主にHTMLと組み合わせて使用されるVBScriptやJavaScriptなどのスクリプト言語を通じて、動的なウェブページを生成することができます。
ASPは、その後のASP.NETへの移行を経て、現在では「クラシックASP」と呼ばれています。
現代ではASP.NETなどの新しい技術が主流ですが、クラシックASPはまだ多くのレガシーシステムで利用されています。
特に小規模なプロジェクトや、特定の業務用アプリケーションでそのシンプルさが評価されています。
ASPの主な特徴
ASPの最大の特徴は、サーバー側でスクリプトが実行されることです。
これにより、データベースとの連携やフォームからの入力処理など、インタラクティブなウェブアプリケーションの開発が可能になります。
主な特徴は以下の通りです:
- シンプルな構文
- マイクロソフトのウェブサーバーであるIIS(Internet Information Services)との統合性
- データベースとの連携が可能
Classic ASPのインストール方法
Classic ASPを使用するためには、適切な環境をセットアップする必要があります。
まず、WindowsにIISをインストールする必要があります。
- コントロールパネルを開き、「プログラムと機能」をクリックします。
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。
- 「インターネット情報サービス」を展開し、「World Wide Web サービス」の中の「アプリケーション開発機能」を有効にします。
ASPの有効化
Windows10 Homeエディションの場合は、IISに加え、ASPも有効化する必要があります。
- コントロールパネルから「プログラムと機能」を選択し、「Windows の機能の有効化または無効化」を選択します。
- 「インターネット インフォメーション サービス」-「World Wide Web サービス」-「アプリケーション開発機能」内の
「ASP」にチェックを入れ、「OK」ボタンを押下します。 - 有効化が完了するまでしばらく待つと、「必要な変更が完了しました。」と表示されるので、「閉じる」ボタンを押下します。
Classic ASPページを作成する
新しいファイルを作成し、拡張子を.asp
として保存します。例えば、sample.asp
といった形です。
基本的なASPコードを記述してみましょう。
以下のような基本的なASPコードを記述します:
<% Response.Write "Hello, World!" %>
「C:\inetpub\wwwroot」フォルダ下に、作成したサンプルプログラムを配置します。ブラウザでページを表示してみましょう。
Hello, World!
と表示されれば成功です!
Classic ASPの基本構文
タグの開始と終了
ASPコードは<%
と%>
で囲まれます。
変数の宣言と使用
変数はDim
キーワードを使用して宣言します。
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