個人でゲーム制作を始めたい。
でも個人のゲーム制作ってどんな感じでやれば良いんだろう?
実際の個人ゲーム制作の流れを教えてほしい!
こんな疑問について解説していきます。
初めての方が「個人でゲームを作りたい!」と思っても、どんな流れでゲーム制作をすればいいのかわからないですよね。
自分もそうでした・・・・
「ゲーム制作の流れ」について検索すると、「ゲーム開発現場における制作の流れ」については掲載されているかと思いますが、
個人で制作する場合の流れについてはあまり見受けられないように感じました。
そこで、この記事では「個人におけるゲーム制作の流れ」に絞って解説していこうと思います。
この記事を読むことで、あなたは実際の「個人ゲーム制作の流れ」をなんとなくでも知ることができて、実際にゲームを作る方法がわかっていただけるかと思います。
それではご覧ください!
ゲーム制作の流れ
個人におけるゲーム制作の流れは下記のとおりです。
- ゲームのアイデアを考える
- ゲームに使う素材を用意する
- ゲームを組み立てる
1⃣:ゲームのアイデアを考える
個人ゲーム制作においては、まずゲームのアイデアを考えることが必要です。
アイデアがよく定まっていない状態では、ゲームを作り始めても完成できないからです。
ゲームの骨組みとなるアイデアを、ある程度考える必要があります。
具体的に考えないといけないものは・・・・
- ゲームのジャンル
- ゲーム性(ゲームシステム)
- 設定(世界観など)
- ストーリー(シナリオ)
- キャラクター
- ゲームの雰囲気
こんな感じです。
それぞれどのようにアイデアを考えれば良いか順に解説していきます。
ゲームのジャンル
まず、どんなジャンルのゲームを作るかを決めていきます。
ジャンルごとで難易度が違うので、今の自分に作れそうなジャンルを選びます。
ちなみに各ジャンルの難易度の目安は下記のとおりです。(あくまでも持論でございます。。。)
- アドベンチャー:低~
- ロールプレイング:低~
- アクション:中~
- シューティング:中~
- シミュレーション:中~
ゲーム性(ゲームシステム)
ジャンルが決まったらどんなゲーム性(ゲームシステム)にするかを決めます。
ここで挙げるゲーム性(ゲームシステム)とは、ゲームのルールや達成感(やりがい)を感じさせる要素のことです。
ゲームは基本的に同じことの繰り返しで成り立っています。
作ったゲームルールのもとでプレイヤーに同じことを繰り返させます。
つまり、繰り返しプレイを経て成功した際に「達成感」を感じてもらえるようにします。
「プレイヤーに何を目標とさせ、どのように工夫させて行動させるか」
これを考えていくことがゲーム性(ゲームシステム)の設計ということです。
設定(世界観など)
ここで挙げる「設定」とは、ゲームの世界観や時代背景・登場するモノのことを指します。
- 世界観:和風・洋風・異世界など
- 時代背景:現在・過去・未来
- モノ:メカ・道具・サービスなど
設定がしっかり定まっていると、次にすべき「ストーリー」も制作しやすくなります。
あなたのゲームに登場する設定をしっかりここで決めておきましょう。
ストーリー(シナリオ)
ストーリー(シナリオ)は、ゲームのシステムや設定に合ったものにします。
ゲームで表現しにくいストーリー(シナリオ)を選んでしまうと制作が大変になります。
また、完成できてもあまり面白くないシナリオになりやすいです。
ストーリー(シナリオ)にも、ゲームに合う・合わないものがあります。
なので、先ほど決めた設定やゲームシステムに合ったシナリオを作っていきましょう。
キャラクター
ゲーム性(ゲームシステム)・設定に合ったキャラクターを作ります。
ゲーム性(ゲームシステム)・設定に合わないキャラクターを作ると、違和感や矛盾が生じてしまうことになります。
なので、ゲームシステムと設定に合ったキャラクターを作りましょう。
ゲームの雰囲気
ゲーム全体の雰囲気を考えます。
ゲームの雰囲気の例としては下記のとおりです。
- 暗い感じにするのか明るい感じにするのか
- シリアスな感じにするのかギャグっぽくするのか
- オシャレな感じにするのかダサい感じにするのか
ゲームの雰囲気を決めるのは実はかなり重要です。なぜならこれから作る「ゲームの素材」にも大きく影響してくるからです。
そして、ゲーム全体の雰囲気に統一感がない作品は、どうしてもつまらなく感じられてしまいます。
なので、あなたのゲームの雰囲気の方向性は必ず先に決めておいてください。
2⃣:ゲームに使う素材を用意する
ゲーム制作をする場合、ゲームに使う画像や音楽など「素材」を用意する必要があります。
素材を用意する場合は下記の手段がとれます。
- 自分で素材を作る
- フリー素材を借りる
- 素材の作成を依頼する
自分で素材を作る
ゲームに使う3DCG・イラスト・ドット絵などの画像素材は、それぞれ専用のソフトやツールを使って作ります。
自分で素材を作るのは決して楽ではない作業です。
ですが、ゲームにオリジナリティ(自分らしさ)を出せるという大きなメリットがあります。
個人ゲーム制作においてこのオリジナリティはとても大切です。
借り物の素材ばかりで作られたゲームは魅力的に感じません。
個人ゲーム制作では「作者の色の濃さ」がけっこう大事です。フリーゲームやインディーゲームを遊ぶ人たちは割とそれを求めて遊んでいます。
それでもどうしても難しい作業というのはあるので、そういった場合には次に紹介する「フリー素材を借りる」「素材の作成を依頼する」も検討していきましょう。
フリー素材を借りる
ゲームに使う素材でどうしても自分で作れないものは、フリー素材から探してみるのも有効な手段です。
自分で作る必要がなくなるのでゲーム制作を効率化させることもできます。
ただし、フリー素材のクオリティにはけっこうバラツキがあるので注意が必要です。
ほとんどは素人が作っているものですので低クオリティなものが多いです。
でもまれにプロの方で作っている場合もあり、ハイクオリティなフリー素材を借りられることもあります。
なので、プロの方が作っているハイクオリティなフリー素材がないかよく探してみましょう。
ちなみにフリー素材は誰でも利用できてしまいます。なので他作品と使用素材がよく被るという欠点もあります。
低クオリティなゲームに使われている素材をあなたのゲームに使ってしまうと、あなたのゲームに対するプレイヤーの印象が悪くなり、
あなたのブランドに傷がつく危険性もあります。
ちなみにフリー素材を利用する際は、利用規約(ライセンス)をよく確認しましょう。商用利用が禁止されている素材もあるので要注意です。
素材の作成を依頼する
確実にハイクオリティなゲーム素材を手に入れたいなら、素材の作成を依頼しましょう。
費用は発生しますが、あなたが作成する必要がないどころか、フリー素材にはめったに無い「ハイクオリティな素材」を簡単に手に入れることができます。
依頼する以上はお金がかかりますが、それで得られるメリットはお金には代えられません。
ちなみに私もゲームに使う素材の作成を他の人に依頼することは結構あります。できるゲーム制作者なら依頼がいかに効率的か知っています。
なのであなたもできないことはどんどん依頼すべきかと思います。
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3⃣:ゲームを組み立てる
前項まででゲームを組み立てる前の準備は完了です。
ここからは、下記の流れでゲームを組み立てていきます。
- 使用する素材をまとめる(フォルダに格納する)
- マップを作る(街や家など)
- キャラクターを配置する(主人公、村人や敵など)
- セリフを入れていく(日常会話的な感じで)
- 演出を作る(映画やアニメのように音や動きを入れる)
- システム(インターフェース)を作る(メニュー画面など)
- テストプレイをする(最後まで遊べるかを確認する)
- デバッグをする(テストプレイで見つかった問題を直していく)
- 説明書を作る(著作権や免責事項、操作方法や素材サイト、クレジットなどを記入する)
①:使用する素材をまとめる(フォルダに格納する)
ゲームに必要な素材を、ゲームデータがまとめられているフォルダに入れます。
基本的に素材の分野ごとにフォルダを分けて格納することになります。例えば、「音声ファイル」「画像ファイル」「スクリプトファイル」などを専用ファイルにそれぞれ分けて格納していくのです。
つまり、ゲーム上で各素材を使う際は、それぞれのフォルダから格納された素材を読み込んで使用するという仕組みです。
基本的に素材の分け方はゲーム制作ソフトによって異なりますので、あなたが使うソフトのマニュアルを見ながら選別・格納してください。
②:マップを作る(街や家など)
プレイヤーに操作させて移動させる「ゲームのマップ」を作ります。
マップを作る際は、見た目を作り上げるだけでなくプレイヤーが「移動できる範囲と移動できない範囲」も指定する必要があります。
「Unity」や「Unreal Engine」などの「3Dゲームエンジン」を使う場合は、壁やオブジェクトにコリジョン(当たり判定)をつけます。
オブジェクトに対してコリジョンの範囲なども自分で指定しないといけないのでやや難しいです。
対して「RPGツクール」や「WOLF RPGエディター」などの「簡易的なゲーム制作ツール」ならゲームエンジンより簡易的です。
マス単位で当たり判定をつけていきます。
マップの作り込みであなたのゲームの評価は変わります。
プレイヤーが遊びたくなるような魅力的なマップに仕上げていきましょう!
③:キャラクターを配置する(主人公、村人や敵など)
作ったマップ上にキャラクターを配置していきます。
RPGなどにおいては、マップ上に村人や敵など「登場する人物のキャラクター」を配置することになると思います。
「キャラクターはゲームの魅力を引き上げるために重要なもの」です。
あなたのゲームのマップに「ゲームを魅力的にするようなキャラクター」をたくさん配置していきましょう。
④:セリフを入れていく(日常会話的な感じで)
配置したキャラクターや主人公にセリフを入れていきましょう。
セリフはキャラクターの魅力度を引き上げたり、ゲームのシナリオを大きく色づける重要な要素です。
ちなみにセリフを作るときのコツは「日常会話で友達に話しかけるような感じで作ること」です。
硬い文章のセリフばかりだとあなたのゲームが小難しく感じられてしまいます。
つまり、プレイヤーがゲームを面白くないと感じてゲームをやめてしまうリスクがあるのです。
なるべく分かりやすくテンポの良いセリフにすることを心がけてください。
⑤:演出を作る(映画やアニメのように音や動きを入れる)
映画やアニメのようにゲームにも演出を入れていきます。
演出を入れることで、ゲームがよりドラマティックになって魅力的で面白いものに変わります。
例えば、シリアスな展開に移るときに急にBGMを止めたりとか、ラスボスを倒し切るときに画面を暗転させるとか・・・
いろいろとあります。
実際にあるアニメ・映画・ゲーム見て演出を勉強しましょう。
勉強した演出をマネてあなたのゲームをより魅力的なものに変えてください。
こちら、お世話になりました。FREE BGMがダウンロードできるサイトになります。ReadMeはしっかりと読み込んで正しくご使用ください。
⇒ フリーBGM(音楽素材)無料ダウンロード|DOVA-SYNDROME
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⑥:システム(インターフェース)を作る(メニュー画面など)
メニュー画面・タイトル画面・戦闘シーンのシステムを作成しましょう。
システムを作る際はUI(ユーザインタフェース)を考慮する必要があります。
プレイヤーが直感的に理解でき、直感的に操作・体験できるゲームシステム(UI)が理想です。
UIはしっかり作りこまなければ、プレイヤーにとって遊びにくいゲームになってしまいます。
なのでデザイン性よりもまずは使いやすさを重視して作ってみてください。
見た目のデザインに凝るのは余裕がある時に対応で、良いかと思います。
⑦:テストプレイをする(最後まで遊べるかを確認する)
ゲームがある程度形になったらテストプレイを行います。
テストプレイでは、ゲームにバグや不具合がないか?分かりにくい箇所がないか?を確認していきます。
ちなみに確認したものは必ず後で見返せるようにメモに残しておくことをおススメします。
1つのバグが複数のバグを引き起こすことがあるので、メモに残しておくことで関連性の確認ができ、デバッグがしやすくなります。
⑧:デバッグをする(テストプレイで見つかった問題を直していく)
テストプレイで確認したバグや不具合などを直していく作業をデバッグと言います。
デバッグはプレイヤーのゲームプレイ体験を最高のものにするために行う非常に重要な工程です。
デバッグのされていないゲームは、プレイヤーにとって遊びにくいものとなります。
ゲームの低評価をまねく原因にもなります。
なので、ゲームリリースの前に可能な限りバグや不具合は取り除きましょう。
⑨:説明書を作る(著作権や免責事項、操作方法や素材サイト、クレジットなどを記入する)
ゲームが完成したらゲームの説明書を作ります。
説明書には、ゲームの内容や操作方法だけでなくゲームの利用規約(ライセンス)や著作者クレジットなどを記載します。
ゲームを公開・配布する際に必須なので手を抜かず必ず作成しましょう。
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まとめ:ゲーム制作の流れを知ったら早速ゲームを作ってみよう!
今回は「個人ゲーム制作の流れ」を解説しました。
作る人によって多少は違いますが、個人ゲーム制作の大体の流れはみんなこんな感じです。
これで個人ゲーム制作の流れは理解できたはずです。
さっそくあなたもゲームを作ってみましょう!
自分が制作した「ノベル系ゲーム」になります。
(フリーゲームです。ご自由にお楽しみください。自身のポートフォリオサイトに掲載中です。)
https://akihisa-h.com/portfolio/novel-game/
プレイされた感想などを頂けると、大変励みになりますので是非よろしくお願いいたします。