データベース設計

【SQL入門】GROUP BY句の使い方(グループ化)

集合関数

SQLには次のような集合関数が用意されています。

関数説明
MAX(列名)その列の最大値を求める
MIN(列名)その列の最小値を求める
AVG(列名)その列の平均値を求める
SUM(列名)その列の合計を求める
COUNT(*)行数を求める

GROUP BY句を使用することで、同じ値同士のデータをグループ化、そして集合関数を使いグループごとに集計することができます。

本記事では、GROUP BY句を使用したグループ化、そして集合関数を使った集計のやり方について解説しています。

GROUP BY句の使い方

SQLの「GROUP BY」を使用することで、同じ値同士のデータをグループ化できます。

GROUP BY句の基本構文

SELECT  列名  FROM  テーブル名  GROUP BY  列名

グループ(GROUP BY)ごとの最大値(MAX)と最小値(MIN)を求める

GROUP BY句を用いてグループ化、そしてMAX関数とMIN関数を使用することで、グループごとの最大値と最小値を求めることができます。

次の例では、product テーブルより カテゴリ (category)でグループ化し、グループごとの"価格の最大値"と"価格の最小値"を求めています。

GROUP BYを用いたMAXとMINの使用例

SELECT
    category AS 'カテゴリ'
    , MAX(price) AS '最大'
    , MIN(price) AS '最小'
FROM
    product
GROUP BY
    category;

グループ(GROUP BY)ごとの平均値(AVG)を求める

GROUP BY句を用いてグループ化、そしてAVG関数を使用することで、グループごとの平均値を求めることができます。

次の例では、カテゴリ (category)でグループ化し、グループごとの"価格の平均値"を求めています。

GROUP BYを用いたAVGの使用例

SELECT
    category AS 'カテゴリ'
    , AVG(price) AS '平均値'
FROM
    product
GROUP BY
    category;

グループ(GROUP BY)ごとの合計(SUM)を求める

GROUP BY句を用いてグループ化、そしてSUM関数を使用することで、グループごとの合計を求めることができます。

次の例では、カテゴリ (category)でグループ化し、グループごとの"価格の合計"を求めています。

GROUP BYを用いたSUMの使用例

SELECT
    category AS 'カテゴリ'
    , SUM(price) AS '合計'
FROM
    product
GROUP BY
    category;

グループ(GROUP BY)ごとの行数(COUNT)を求める

GROUP BY句を用いてグループ化、そしてCOUNT関数を使用することで、グループごとの行数を求めることができます。

次の例では、カテゴリ (category)でグループ化し、グループごとの行数を求めています。

GROUP BYを用いたCOUNTの使用例

SELECT
    category AS 'カテゴリ'
    , COUNT(*) AS '行数'
FROM
    product
GROUP BY
    category;

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