Web 制作のノウハウ

HTML・CSSを独学で習得する

この記事でわかること

HTML・CSSはWebサイトの文書作成やレイアウト調整に使われる
学習サイトや参考書で基礎・応用を学び、その後実際にWebサイトを作っていくのが良い
必要に応じてJavaScriptやWebデザイン、PHPなども併せて学習していくと良い

HTML・CSSとは?

HTML・CSSでできることは、どういったことがあるのか?

HTMLとCSSは何が違うのか、それぞれどのような箇所で使われているのか詳しく説明します。

HTMLでできること

HTMLとはHyper Text Markup Languageの略で、Webサイトの文書作成やレイアウト調整に使われる言語です。

文章に見出しをつける・画像を挿入する・ボタンやリンクなどの位置を変更するといったことが可能です。
HTMLはWebサイト制作に欠かせないものであり、WebエンジニアやWebデザイナーを目指すなら優先的に習得したい言語です。

HTMLではタグというものを使ってレイアウトの調整を行います。

たとえば、<B> というタグを使うことで指定した文章を太字にすることが可能です。
HTMLを扱う場合、タグの使い方を一通りマスターする必要があります。

CSSでできること

CSSとはCascading Style Sheetsの略で、Webサイトのレイアウト調整に使われる言語です。

HTML単体でもレイアウト調整は可能ではありますが、ソースコードが煩雑になってしまうことがあるために、レイアウト調整はCSSの方で行うことが多いです。

また、CSSの方がWebサイトの色や形を変更したり場所を入れ替えたりといった調整が簡単に行えます。
CSSもWebサイト制作に携わるなら習得するべきスキルでしょう。

CSSでは、セレクタ・プロパティ・値の3つを指定することでレイアウト調整を行います。

たとえば、「p {color: red; }」と記述することで、pタグの色(color)を赤(red)に変更することが可能です。
HTMLと違いpタグ箇所をまとめて変更できるため、効率的にレイアウト調整ができます。

HTML・CSSを習得する難易度

HTML・CSSを習得する上での難易度は、そこまで高くはないと思います。

ITスキルのある方(ITの基礎知識がある・プログラミング言語を1つ程度習得している)であれば、1日2〜3時間の学習、2週間程度でブログサイトが作れるレベルには達することができます。IT知識のない初心者の方でも1ヶ月程で習得できるでしょう。

HTML・CSSを習得するには、とにかくひたすら実践的にコードを書く方法がおすすめです。
参考書や学習サイトの活字を読むだけでは習得しにくく、手を動かして知識を後から補足する体系的な学習方法が身につきやすくなります。

まずはどのようなWebサイトやアプリを作成したいのかを明確にし、それができる方法を紹介している参考書や学習サイトを活用して知識を高めていきましょう。

HTML・CSSを最短で学ぶ

続いて、HTML・CSSのおすすめ勉強方法を解説します。
HTML・CSSを実務レベルまで上げていく効率的な方法をまとめましたので、これから勉強をはじめる方は参考にしてください。

学習サイトで基礎を学ぶ

まずは、学習サイトで基礎を学ぶのがおすすめです。
オンラインで学習できるサービスには様々な種類があり、HTML・CSS未経験者向けに基礎に絞って分かりやすくまとめられています。
いきなり参考書に手を出すと難しくて挫折する可能性があるので、まずは学習サイトで基礎を習得していきましょう。

また、学習サイトはスマホでも閲覧できるため、移動中や休憩中に手軽に学習できるのもメリットです。
費用については、無料だったり月額1,000円程度で利用できたりするサービスが多いので、まずは一度試してみましょう。

参考書で応用を学ぶ

学習サイトで基礎を習得したら、参考書で応用を学びましょう。
HTML・CSSの細かいタグの知識を参考書で補強します。

HTML・CSSの参考書には様々なものがありますが、できるだけ出版日が新しいものを選んだ方が、新しい技術が学べてよいでしょう。

なぜなら、HTML・CSSはバージョンによって書き方が少しずつ異なるからです。そのため古い本だと今は使われていない書き方を学んでしまうからです。参考書は辞書としても活用できますので、1冊は手元に置いておきましょう。

サイトを模写する

HTML・CSSの文法をある程度覚えたら、サイトを模写してみましょう。
好きなWebサイトのソースを確認し、コードを実際に書いて自分の環境で実行します。

サイトを模写することで実践的なHTML・CSSのテクニックを知ることができたり、見やすいサイトデザインにするにはどうすれば良いか分かったりするメリットがあります。
模写を繰り返し、自分だったらどうするかを考えながらデザインを変更し、デザインスキルを高めていきましょう。

オリジナルのサイトを作る

模写ができてある程度の知識が身につけられたところで、実際に1からオリジナルのサイトを作ってみましょう。

まず、作りたいWebサイトの種類を決めます。練習では自分のプロフィール紹介など簡単なものがおすすめです。
次に、サイトデザインをどうするかエクセルなどを使ってイメージをまとめてみます。

続いて、それを参考にコーディングを行います。
分からない箇所は随時参考書で確認し、知識の穴埋めを行いましょう。1からサイトを作ることでWebサイト制作の知識が身につき、実務レベルまで到達することが可能です。

HTML・CSS独学のポイント

続いて、HTML・CSS独学のポイントを解説します。
HTML・CSSをより効率的に習得するために何に気をつけるべきかをまとめました。

最初から完璧な理解を求めない

はじめからHTML・CSSを完璧に理解する必要はありません。
経験豊富なベテランのエンジニアであっても、HTMLの細かいタグなどを全て覚えている人は少ないからです。

ある程度基礎をマスターしたら、制作物の作成に取り掛かってください。
HTML・CSSを学ぶ楽しさも実感できますし、実務レベルに到達する速度も早くなります。

HTML・CSS独学におすすめの学習書

HTMLのタグなどは主要なもの以外は暗記する必要はなく、Webサイト制作時は参考書を見ながら行っても問題ありません。
HTML・CSSに限らずプログラミングの勉強は暗記することよりも、理解することが大切です。

参考書を見ながらでも良いのでひとまず制作物を完成させましょう。

ここでは、HTML・CSSの独学におすすめの本を紹介します。
学習サイトやネットの情報などと合わせて、本で勉強すると効果的に知識をつけることができます。

難しい内容だと挫折しやすいため、簡単でわかりやすい本を中心に紹介します。

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一緒に学習する仲間を見つける

HTML・CSSを独学する場合、一緒に学習する仲間を見つけるのもおすすめです。
1人で黙々と学習していると、どうしても途中で飽きてしまい挫折しやすくなります。

SNSやコミニュティなどで仲間を見つけて切磋琢磨することで、途中で飽きず学習を続けることが可能です。

手っ取り早く教えて欲しいとかいう人はスクールに通ってしまうのも手です。

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エディタを使用してコーディングを楽にする

ここでは、効率的なコーディングを行うためのHTMLエディタを紹介します。
エディタを使用することで、コードミスのチェック・タグの種類ごとの色分け・作業のサポートなどを行ってくれます。

おすすめしたいHTMLエディタは「Visual Studio Code」です。

マイクロソフト社提供の無料のエディタです。様々なプログラム開発で重宝します。
【参考】:Visual Studio Code

JavaScript

JavaScriptはプログラミング言語の1つであり、Webページ上の動きをつけるために使われるものです。
たとえば、フォームに書き込んだ際にアラートを表示したり、ページにアニメーションやスライドショーをつけたり、といったことができます。

HTML・CSSだけでなくJavaScriptも扱えることで、作成できるWebサイトの幅が広がり獲得できる案件の種類も増えるでしょう。

JavaScriptはHTML・CSSに比べると難しいですが、習得すれば市場価値の高いエンジニアを目指すことができます。
ある程度HTML・CSSを理解できたら、JavaScriptにも挑戦しましょう。

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デザインスキル

Webデザイナーを目指すならデザインスキルも身につけたいところです。
まずは、PhotoshopやIllustrator、CLIP STUDIO PAINT などのデザインソフトの使い方をマスターしましょう。
これらのソフトの使い方は動画サイトなどで分かりやすく解説された教材もあるため、それらを参考に実際に使いながらマスターするのが良いです。

加えて、他のサイトをよく観察し、美しいデザインにするにはどうすれば良いかを学習しましょう。
ボタンやリンクの位置を使いやすくしたり、写真を目立たせるレイアウトにしたりするテクニックを学び、実際にWebサイトを作成します。

制作物をいくつか作ったらポートフォリオとしてまとめ、転職的に企業に提出してアピール材料とすることが可能です。
未経験からWebデザイナーを目指す場合、制作物を見せてスキルレベルを証明することは重要になります。

PHP

Webエンジニアを目指すなら、PHPも身につけたい言語です。
PHPはWebサイトのサーバ側で動くプログラムを作成する言語であり、サイト内に表示するデータを作成します。
たとえば、掲示板の書き込み内容やECサイトのポイント数、検索ページの結果リストなどを作成して表示します。

PHPを習得することでサーバー側のエンジニアとしても働けるようになり、エンジニアとしての市場価値がアップするでしょう。
PHPは他のプログラミング言語に比べれば難易度は低めなので、HTML・CSSと並行して勉強すると良いです。

HTML・CSSの独学は難しくない!積極的に取り組もう

HTML・CSSの独学方法について解説してきました。
HTML・CSSを効率的に学ぶにはどうしたら良いか、お分かりいただけたかと思います。

HTML・CSSは基礎だけ習得するならさほど難しくありませんが、応用まで全て習得するとなるとそれなりの学習期間を有します。

ある程度基礎をマスターしたら実際にWebサイトを作成し、実用的なスキルを身につけるのが実務レベルに素早く達するコツです。
また、HTML・CSSだけでなくJavaScriptやデザインスキル、PHPなども併せて身につけるのが望ましいでしょう。

本記事がHTML・CSSの勉強をはじめる方にとって有意義なものとなれば幸いです。

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