今回は、Javascriptの基本文法について解説します。
型
Javascriptでは以下の型を使用できます。
型 | 例 | 説明 |
---|---|---|
undefined | undefined | 未定義の値です |
null | null | 「値なし」を示す特別な値です。 |
boolean | true , false | 真偽を表す値です。 |
string | "abc…" | 文字列を表す値です。 |
number | 123 , 123.45 , 1.23e45 , NaN | 数値を表す値です。 |
object | var obj = new Object() | オブジェクトを表します。 |
function | function () { ... } | 関数を表します。 |
symbol | Symbol("foo") | 他の値と重複しないユニークなシンボル値を生成します。 |
変数や式の型を調べるには、typeof 演算子を用います。
オブジェクト
Javascript は、オブジェクト指向というプログラミング上の思想を受け継いでいます。
Window や Document , Form 部品などいろいろなものをオブジェクト(実体)として扱います。
上記以外に、オブジェクトには以下のようなものがあります。
Array(配列)、Date(日付)、Event(イベント)、Elements(エレメント)など
プロパティ
オブジェクトは、値を参照したり設定するためのプロパティ(属性)を持ちます。
例えば、navigator オブジェクトは、appName , appVersion などのプロパティを持ちます。
navigator .appName → ブラウザの名前
navigator.appVersion → ブラウザのバージョン
メソッド
オブジェクトは、動作を指定する際に用いるメソッド(処理)をサポートしています。
例えば、window オブジェクトは、alert() や open() などのメソッドを持ちます。
window.alert("test"); → 警告ダイアログを表示します
window.open("xx.html","_blank"); → 新しくウィンドウを開いて表示します
変数
変数は名前の付いた箱のようなもので、中に数値や文字列などの値を1つ保持することができます。
var x ; → xという名前の変数を宣言します。
x= 1; → x という変数に1を代入します。
変数名には、アンダーバー(_) を含む半角英数字を使用できます。
ただし、数字で始まるものや、予約語(if や for , while など)は使用できません。
日本語も使用はできますが、誤動作する可能性がありますので、半角英数字を使用することをおススメします。
〇 count_Num = 1;
〇 abc123 = 123;
× 123abc = 123;
× if = 123;
〇 if_for = 123;
大文字と小文字は別の変数としてみなされます。
name = "山田太郎"
Name = "田中花子"
文
以下の例では、xに1を代入、yに2を代入して、その合計を計算してzに代入しています。この1つ1つの処理の単位を文と呼びます。
x=1;
y=2;
z=x+y;
文の終わりには、セミコロン(;)をつけます。
コメント
// から行末まではコメントとして扱われます。プログラムのメモ(注釈)などを記述します。
x=1; // 変数xに1を代入します
/* ~ */ の間もコメントして扱われます。複数行にまたがってコメントしたい場合に使用します。
以上、Javascriptの基本文法について解説しました。